特許コラム
2014年10月10日 金曜日
特許権の20年
特許のことを考えると、「特許権は20年ある」ということをある種「重いこと」として、感じます。
この「20年」という期間は、長いようで短い期間であるとも思います。
今から二十年前といえば、1994年。平成6年。私は社会人三年目でした。丸三年半、企業で研究所に所属しましたから、研究をやった期間はあと1年、私の知財経験も、間もなく20年というわけです。
こう書くと恐ろしくなってきます。何が恐ろしいか、私と同年代の人なら分かって頂けるでしょう。二十年なんて、あっという間、ということです。
ましてや、研究開発を行い、その成果を事業化して一つの事業として成立させるまでの期間として、二十年というのは決して長い期間ではありません。
先日、某社の新規事業の立ち上げに関わって成功され、今はその新規事業が会社の主軸商品となり、今は会社の副社長で、実質的にはトップという方の話を聞きました。
その際に、「新規事業は成功しない」「10年はかかる」とおっしゃっていました。どのような意味でそうおっしゃったかは、ここでは書きませんが。
新規事業に10年はかかるのなら、10年かけて事業化し、その後10年間で充分に特許による先行者利益を得て、次への投資、というサイクルになるのでしょうが。こう考えると、楽なことではないなと感じます。20年は決して長くはない期間です。
また、私が研究者をやっていたときの感覚からしても、(少なくとも化学業界では)そんなものだろうなという印象です。
二十年先のことを考えて、企業の研究開発をなさっている方はほとんどいない、と感じますし、実際の研究開発においては、20年先のことを考える必要もないと思います。どうせ、20年も先のことなど誰にも分からないわけですから。
ただ、分からないなりに「特許を取っておかなければ」ということは重要なことであります。
けれど、会社の中で研究開発の方針を説明したり、新規事業のスキームを説明したり、ということをしている割に、知財のことに気が回っていない人、というのはたくさんいる、と感じます。そういうスキームにおいては、「その技術を真似されて、誰かが安い値段で大量供給してくる」という自体を想定していないのに、です。
色々と考えていると、「20年」というのはなかなか「長ずぎず、短すぎない絶妙な期間」という気がしてきました。
この「20年」という期間は、長いようで短い期間であるとも思います。
今から二十年前といえば、1994年。平成6年。私は社会人三年目でした。丸三年半、企業で研究所に所属しましたから、研究をやった期間はあと1年、私の知財経験も、間もなく20年というわけです。
こう書くと恐ろしくなってきます。何が恐ろしいか、私と同年代の人なら分かって頂けるでしょう。二十年なんて、あっという間、ということです。
ましてや、研究開発を行い、その成果を事業化して一つの事業として成立させるまでの期間として、二十年というのは決して長い期間ではありません。
先日、某社の新規事業の立ち上げに関わって成功され、今はその新規事業が会社の主軸商品となり、今は会社の副社長で、実質的にはトップという方の話を聞きました。
その際に、「新規事業は成功しない」「10年はかかる」とおっしゃっていました。どのような意味でそうおっしゃったかは、ここでは書きませんが。
新規事業に10年はかかるのなら、10年かけて事業化し、その後10年間で充分に特許による先行者利益を得て、次への投資、というサイクルになるのでしょうが。こう考えると、楽なことではないなと感じます。20年は決して長くはない期間です。
また、私が研究者をやっていたときの感覚からしても、(少なくとも化学業界では)そんなものだろうなという印象です。
二十年先のことを考えて、企業の研究開発をなさっている方はほとんどいない、と感じますし、実際の研究開発においては、20年先のことを考える必要もないと思います。どうせ、20年も先のことなど誰にも分からないわけですから。
ただ、分からないなりに「特許を取っておかなければ」ということは重要なことであります。
けれど、会社の中で研究開発の方針を説明したり、新規事業のスキームを説明したり、ということをしている割に、知財のことに気が回っていない人、というのはたくさんいる、と感じます。そういうスキームにおいては、「その技術を真似されて、誰かが安い値段で大量供給してくる」という自体を想定していないのに、です。
色々と考えていると、「20年」というのはなかなか「長ずぎず、短すぎない絶妙な期間」という気がしてきました。
投稿者 八木国際特許事務所