特許コラム

2011年8月18日 木曜日

盆休み


 盆休みもあっという間に終わり、事務所も平常運転となりました。
 というか、一昨日から仕事をしていたのですが、ブログの盆休みは仕事より少し長め、ということになりました。
 
 で、盆休み明け一発目のブログ更新となるわけですが。
 
 盆休みに実家に帰りまして、久しぶりに兄と話をしました。兄は某電機メーカーで開発の仕事をしております。で、最近のアップルとかアンドロイドの辺の話になったわけですが。
 
 最近のアップルの特許訴訟はすごいわけです。最近では知財のニュースサイトなどを見ていると、アップルがらみの記事ばかりです。私は化学メインの弁理士なので、このあたりの詳細な社内事情は分からないし、業界慣習やアップルという会社の社風も分からないので、いまひとつピンと来ないまま、その記事を見ていました。
 今回のような話ですと、どんな特許でどんな商品を訴えたか、という法律上の話よりも、アップルの世界戦略、業界のこれまでの経緯とか、アップルとその他の会社との関係とかいった、企業間の背景のほうがずっと重要であるように思います。
 
 こんな言い方をするとアレですが、たぶん、何かの形でアップルに対する特許侵害は起こっているんじゃないか、という気がしますし。ああいう複雑な世界で、沢山ある特許のすべてを回避したら、類似商品はなかなか製造できないでしょう。
 ただ、そのなかでアップルが敢えてここまでの「おおごと」に話を広げた、ということの背景は何なのか、ということが重要なのだろうな、と漠然と思っていました。
 なんだかんだ言って、訴訟というのは面倒くさいし大変なので、あまり事態を「おおごと」にしたくない、と考える人が多いですから。
 
 と、そんなことを思ったりはしていたものの、私は電機業界とは無関係の人間なので、遠くから見物しているような気分でした。もともとコンピューターへの興味もゼロですし、スマートフォンも持っていないです。アップルという会社がどんな会社かもぜんぜん知りません。
 
 で、そんな中で久々に兄と話をすると、やっぱり業界内部の人しか知らない話が満載で、非常に面白かったです。その内容はここでは書きませんが。
 でも、なぜこんな「おおごと」に話が広がったのか、ということの一端だけでも分かったような気がしました。
 
 いずれにしても、この訴訟は確かに色々と大変なことになるな、という印象をより強くしましたし、日本企業はこの訴訟にかかわることがなければいいな、と思いました。
 そして、こういうデカイ業界のデカイ話は大変ですが、それでも根本のところは、小さい業界と同じような発想で動いているんだな、と思ってしまいました。
 


投稿者 八木国際特許事務所

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