特許コラム
2011年4月15日 金曜日
うめきた大仏の話
内田樹氏のブログでうめきた大仏の話を読んで、
「面白い」
と思いました。
というか。
日本の経済が停滞している、とか、将来が見えない、とか言う人がたくさんいますが、今、欠けているのはこういう「うめきた大仏」のような発想ではないか、と思います。
「日本が停滞している」、とか「将来が見えない」ということを言うより、今は「どうすれば活性化するか」という話をしなければならない、とも思います。そういう意味でこの話は面白いな、と。
この話は海野つなみさんという漫画家の方が漫画で描かれて、その方が内田樹氏らのMBS毎日ラジオの「辺境ラジオ」に話を送って、ラジオで取り上げられたということのようです。
私、このラジオを聞いていないので、詳細は分かりません。また、内田氏が書かれている宗教と社会の関わりの考察については、「面白い」と思うだけで正しいのかどうかは分かりません。
しかし、とりあえず、「うめきた大仏」という発想がものすごく面白いことは間違いないです。
梅田の貨物駅跡の開発で、百貨店だのマンション開発、オフィスビル、サッカー競技場だのと、「これまでの発想の延長」の案を聞いてもちっともわくわくしないし、「そんなもの作るくらいなら貨物駅のままでいいのに」とさえ思っていました。アイディアがないなら貨物駅のまま置いておいて、面白いアイディアが生まれたときに貨物駅を移動すればいいんじゃないか、と。
とりあえず、うめきたの再開発について今まで読んだアイディアのうち、私が「面白い」と思った初めてのアイディアが、この「うめきた大仏」という話でした。
最終的にこれが実現すると真剣に思っているわけではないですが(すればいいと思っていますが、今の産業界や官庁にこういう話を真剣に面白がる人がどれだけいるのでしょうか?)、でも、こういう発想が真面目に語られるような日本であって欲しいな、と思います。
これまで主流だった「投資効率」とか「経済性」という観点でない、まったく別の観点からのアイディアこそが、日本を活性化するうえで一番必要なことではないか、と私は感じています。
政治・社会のことについて、できるだけ触れないようにしていた本ブログですが、「うめきた大仏」の話は「面白い」と思ったので、ついネタにしてしまいました。
投稿者 八木国際特許事務所