特許コラム
2011年3月 1日 火曜日
辛口ですか?
先週末、知人の弁理士と飲みに行ったのですが、その際に、本ブログの話になりまして、そのとき、
「辛口ですね」
と言われました。
私は、別に辛口ブログにしようと思ったことは一度もなかったのですが、特にここ最近、自分でも「辛いこと」書いてしまっているな、とうっすら思ってはいました。
辛口なことを書こうと思っていなかったのに、辛口になるというのは書いている当人が「辛口な人」ということなのでしょうか。
しかも、ブログをはじめて長くたち、初めの頃のように初々しさがなくなると「辛口」になるわけですから、これは今が私の本性ということなのでしょうかね。
知財業界に限らず、一つの業界で長く仕事をしていると、そのなかの「いいところ」よりも「悪いところ」のほうが気になってしまうのは、やむを得ないことだ、と思います。
しかも、「いいところ」は他の人にも話しやすいので、しゃべることも多いのですが、「悪いところ」はあまり喋らずに腹の奥にためていることが多いので、油断するとそれが毒として外に出てしまうのかもしれません。
とはいうものの。
私も一応、気がつけば十五年くらい知財の仕事をやっており、「ベテラン」という領域に入ってきました。で、そんな「ベテラン」がほんとうに思っていることを語らずに、「きれいごと」しか書かないというのも、健全なことではない、という気もします。
ベテランで色々なことを考えていることが明らかなのに、「きれいごと」しか語らない人って、逆に怖くないですか? そういう人のほうが「策士」であり、ある意味では「優秀」なのでしょうが。
私のような人間は、「策士」としてものを書くことなどできないので、「本音ダダ漏れ」の結果として「辛口」になってしまうわけです。でも別にそれを変える気などないわけです。「辛口ですね」とおっしゃった弁理士の方も「それが悪い」とは全くおっしゃらなかったわけですし。
というわけで何が言いたいかというと、「辛口ですね」と言われたものの、そんなことは気にせず、これからも今までどおり書いていく、ということです。宜しくお願いします。
投稿者 八木国際特許事務所